貯金があれば医療保険はいらないのかどうか。
最初に答えを言ってしまうと、「いる人はいるしいらない人はいらない」です。
なぜかというと、貯金額や生活費といった面からみても変わってくるし、入院した本人の意思などによっても変わってくるからです。
今日はその違いを書いてみたいと思います。
医療保険に入った時の支払い総額
まず前提として医療保険に加入するといくらぐらいの出費になるのかというお話から。
医療保険に35年加入すると月額の保険料が安い保険でもだいたい70万円近くの出費になります。
月額保険料は1,562円。
年間だと18,744円。
総額にすると35年間で656,040円。
これが確実に出て行くお金です。
via:医療保険なんていらない!医療保険の支払い総額を計算してみよう
まずはこの70万円を安いと思うか高いと思うか。
ちなみにこの70万円という額はほぼ最低限度の保障内容なので、保障をもっと厚くしたい(ガン特約や女性疾病特約など)場合はもっと増えます。
死ぬまでずっと医療保険に入るとなると日本人の平均寿命は約83歳(男性80歳、女性86歳)なので、保険料の総額はさらに増えます。
医療保険に入ったほうがいい人
もし上の金額を見てそれくらいのお金で安心が買えるなら安いと思えば医療保険に入るべきでしょう。
保障が十分かどうかは別として、保険に入ってないと不安という人もいるので。
あとは保険をかけられてる人の意思も大切になってきます。
もし入院したら個室で最新の医療技術を使って治療を受けたいとなると、特約をつけて保障を厚くした医療保険に入っておいたほうがいいです。
なぜかというと「個室」とか「先進医療」というのは保険適用外(医療保険じゃなくて健康保険)だからです。
健康保険適用の治療内容なら3割負担ですし、どんなに高くなっても高額療養費という制度で支払い上限が決まっています。
医療保険に入らなくてもいい人
払えないからとかじゃなく、実際に医療保険に入っていない人もいます。
自分でお金のことを勉強して、保険はいらないなという決断ができた人たちです。
もし1ヶ月で100万円の治療費がかかったら
もし1ヶ月で100万円の治療費がかかった場合を考えてみたいと思います。
この時、医療保険からの給付は1日5000円が30日間で15万円、1日1万円の契約なら30万円。入院時の給付金などもあるでしょうから、20万円から多いと50万円くらい給付金がもらえます。
全額保険適用内の治療の場合、高額療養費という制度を使えばその給付金は約91万円。
民間の医療保険と健康保険の保障を比べるとこんなに違うんです。
僕たちは健康保険に税金というカタチで保険料を払い続けています。
医療保険の給付がおりないような通院でも保険適用というカタチで治療費の7割も負担してくれています。
健康保険の保障内容はとっても厚いということを覚えておいてください。
さいごに
医療保険はいらないと言う人もいれば、医療保険は絶対に必要と考えてる人もいます。
「自己責任」という言葉になってしまいますが、医療保険に入るも入らないも最後はあなた次第なのです。