こたらの日記

知らないと損するお金のこと「高額療養費」

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新米ファイナンシャルプランナー。こたら(@kotala_b)です。
ファイナンシャルプランナーとして勉強してた「これは知らないと損だな」と思ったことをこのブログを通してシェアしていきたいと思います。
今回は「高額療養費」について書いていきます。

高額療養費

高額療養費というのは1ヶ月の医療費の自己負担額が一定額を超えた場合に、超えた部分を請求することで後から給付されるというモノ。
ここで注意する点は「請求することで後から給付される」ということ。
「医療費として支払った金額が多かったので高額療養費を支給してください」ということを自分で申請しなければなりません。
申請した上で、自己負担額が一定額を超えた部分について給付されるのです。
つまり、黙っていたら一銭も貰えないのです。

高額医療費の自己負担限度額について

70歳未満の高額医療費の自己負担限度額は所得に応じて3つに分けられています。
低所得者・上位所得者・一般という風に分かれています。
住民税が非課税世帯になっている場合は低所得者。
標準報酬月額(毎年4月5月6月の給料の平均額)が53万円以上の場合は上位所得者。
どちらにも当てはまらない場合は一般。

自己負担限度額の計算方法

実際の自己負担限度額がいくらになるのかをご紹介します。
低所得者の場合は35,400円。
上位所得者の場合は、『150,000円+(医療費ー500,000円)*1%』。
一般の場合は、『80,100円+(医療費ー267,000円)*1%』となります。
例えば一般のケースで月額50万円の医療費がかかった場合には、
自己負担限度額は『80,100円+(500,000ー267,000円)*1%=82,430円』。
医療費3割負担なので窓口では15万円の支払いとなりますが、高額療養費請求をすることで差額の67,570円が高額療養費として支給されることになります。

入院時の高額療養費は事前申請も出来る

加入する医療保険に事前に「所得区分の認定証」を発行してもらうことにより、窓口で払う医療費が自己負担限度額にとどめることも出来ます。
上記の一般のケースで月額50万円の医療費がかかった場合だと、窓口での支払いは82,430円となり支払いの負担が軽減されることとなります。

高額療養費の注意点

高額療養費は差額ベッド代などの保険適用外の部分については対象外となりますのでご注意ください。
厚生労働省から高額療養費についての説明がありますのでそちらも参考にしてみてください。
高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省

最後に

ケガや病気での入院は急なうえに結構な額の医療費がかかってしまうことも。
高額療養費について、そういう制度があるということを知っておくだけでも全然違います。
自分だけじゃなく家族や友達など周りの人が入院した時は是非教えてあげてください!