本に関するエントリーは1ヶ月ぶりです。@kotala_bです。
今回紹介する本は"おちゃらけ社会派"ブロガーのちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)の最初の本「ゆるく考えよう」です。
ちきりんさんの本は現在までに3冊出ていて、今回紹介する本の他に「自分のアタマで考えよう」や「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」という本があり、どの本も考えようというテーマで書かれています。
「ゆるく考えよう」ではお金のことや仕事のことなど、人生をラクに自由に生きるための思考法が書かれています。
本の中で見つけたストレスフリーな生活を目指す僕が是非取り入れたいと考える考え方を紹介します。
ストレスフリーな生活をするための思考法
自分がラクで楽しく感じられることをやって生きるのは、甘えでも逃げでもなく、むしろそれこそが正しい道のはずなのです。
P.5
ストレスフリーとはまさにストレスのないラクで楽しいといったことです。
今回はストレスフリーな生活をするための思考法を本書から6つ紹介していきます。
人生の主役を生きる
人生にはつらいときもも悲しいときもあります。
つらいことがあるから楽しいことが楽しいとわかり、悲しいことがあるから嬉しいことが嬉しいと感じるのです。
楽しいことだけだったら、嬉しいことだけだったら、それは本当に楽しいことなのか嬉しいことなのかわからなくなります。
いいことにしろ悪いことにしろ、それを受け止め感情豊かに生きること。
それが主役で生きるということなのです。
人生はいつ終わるかわかりません。それは明日かもしれない。だから今まさに、この時点から、自分の人生を主役として演じるべきなのです。
P.29
大学に行って、卒業したら就職して、いくつになったら結婚して。
誰かが決めた道を生きるということは自分では気づかないうちに、みんながそうしてるからという理由だけでやっていることは実は多くあります。
そうではなく自分が決めた理由で、自分がやりたいと思ったことをやっていきたいと思います。
「やめる」決断が出来れば「はじめられる!」
「石の上にも3年」ということわざがあるように、日本には「我慢して続ければそれがいつか報われる」という考え方があります。
人生には時間が限られています。
今、我慢して続けていることは、人生の大切な時間を使うべきことなのでしょうか。
どんなに事前に計画しても結果はやってみないとわかりません。これはビジネスも人生も同じです。「違っていた」とわかったら速やかにやめることです。人生の時間を無駄にする必要はありません。
「終わる判断」ができるようになれば、人も企業も新しいことへもっと自由にチャレンジできるようになります。
P.69
もし無駄だと思うことを続けているのなら、それはやめるべきです。
人生の先輩の助言は、聞くべきなのか
「大学くらいは卒業しなさい。」「大手企業に入ればその先安泰だ」こういう助言ははっきり言ってなんの役にも立たないと思っています。
今50代60代の方が、20代30代の頃に経験したことを30年後の今になって若い人たちに伝えてもそれは時代遅れのアドバイスに他なりません。
定員割れで誰でも入れる大学や大手企業のリストラなど、30年前には考えられなかったことが現在では起きているのです。
ただし、その一方でいつの時代でも役立つアドバイスというものもあります。
生まれて、成長して成熟して、老いて死んでいく、というサイクル。嬉しいとか好きだとか楽しいとか、反対に羞恥心、嫉妬心、憤りのような人間の感情のありようも、太古の昔から変わっていません。
こういった「生物としてのサイクル」や「感情や心」に関わるようなことに関しては、人生の先輩がいうことをよく聞いておけば後からきっと役に立つはずです。
P.71
親になったらどんな気持ちをもつのか、死を前に何を感じるのか。
こういったことは実際に経験した人じゃないとわからないものなのです。
更にことことを突き詰めるとわかることがあります。
実はこのことをさらに一歩進めると、より大事なことが見えてきます。それは、「人として、人との関わりにおいて、体験し、感じ、成長してこなければ、後輩に残せる言葉はひとつも得られない」ということです。いくら社会的に立派なキャリアを積み、ビジネスで大成功しても、それから得られた学びは次の時代には通用しません。P.73
年配の方からの助言は時には鬱陶しく感じることもあります。
そんな時はこのことを思い出し、自分の成長に繋がるアドバイスとして受け入れていきたいと思います。
「所有」という時代遅れ
僕は今、パソコンの大切なデータは全てクラウド上にもバックアップを取っています。
これはそういう便利な環境が出来てきたおかげでもあります。
また、書籍やCDを買わずにレンタルしたりダウンロードしたり、マイカーではなくレンタカーやカーシェアリングなど、実際にものを手元に「所有」しなくても利用できるものは増えてきました。
そもそも「所有することの合理性」は、「所有によっていつでも使用出来ること」にありました。だからレンタル市場が充実し、デジダル化された情報がネット上で使用可能になれば、所有の必要性が低くなるのは当然です。
P.122
所有することにはコストやリスクもあります。
本やCD、DVDといったものを多く持っていれば、置くスペースが必要になりその分広い家に住む必要があります。
マイカーには税金や車検など定期的なコストも発生します。
もしいつでもどこでも使えるという状況が確保出来れば、それは「所有」していなくてもいいでしょう。
「出来る限りモノを少なく」というのは僕が理想とすることのひとつでもあります。
インプットを最小化する
田畑の収穫量を10倍にするにはどうすればいいでしょうか?
過去のブラジルでは「収穫を増やす=作付面積を増やす」だったそうです。
日本人移民がそこへ「同じ作付面積から収穫を増やす方法」を持ち込んだそうです。
土地を10倍にすれば肥料や種も10倍必要になりますが、品種改良や害虫駆除法の工夫で同じ面積で収穫が10倍になれば圧倒的に効率が上がります。
この違いは「ブラジルは広く、日本は国土が狭いから」というのが理由です。
ここでわかることは、インプットが無制限にあれば、人間は生産性を上げようとは考えない、思いつかない、ということです。
ところで人間にとって最も限られたインプットは「時間」です。誰でも1日は24時間だし、すべての人が必ず死ぬし、その時期のコントロールも困難です。
このように同じ時間しか持っていない人間なのに、人生において達成出来ること=アウトプットの量は人によっておおきく違います。その理由は、「時間当たりの生産性が違うから」です。
P.154
働く時間を増やしても生産性はどんどん下がる一方です。
生産性を上げるにはインプットを制限することが大切です。
運命と戦うか、受け入れるか
戦うか、受け入れるか。それで変わるのは結果じゃなく経過です。
勝ち目があるかどうかで決めるのでなく「戦いたいのか」という判断で決めるべきなのです。
一方で「戦わずに諦める」とするのも卑怯な選択ではありません。
それはそれでひとつのあり方です。
人生を生きるのは自分です。「戦うべき」も「受け入れるべき」もありません。理屈ではなく、どういう人生を送りたいか、これからの時間をどう使いたいか、というシンプルな選択なのです。
P.207
たった1度きりの人生、運命の選択も自分で決めて生きていきたいと思います。
最後に
ちきりんさんの考えには2つの根底があると言います。
「自由に生きる」ということと、「モノは考えよう」ということです。
物事には良い面もあり悪い面もあって当たり前。
どうせなら良い面を多く意識していけば楽しく暮らせると言います。
この考え方はとても参考になりました。
やなことがあっても悲観的にならずに、もっと気楽にストレスフリーな生活をしていこうと思います。
「考えよう」といタイトルなだけあり、今回紹介出来なかった内容も含め読んでいて今の自分について考えさせられる場面が多くありました。
気になった方は是非読んでみてください!オススメです!