年収を2倍にするにはどうすればいいか?
日本国憲法は改正すべきかどうか?
世界から戦争をなくすにはどうすればいいか?
嫌いな人を好きになるためにはどうすればいいか?
自分が抱える一番の悩みはどうしたら解決できるか?
これらの問いに正解はない。
でもこれらの問いはとても重要な問いである。
正解はないが重要な問いに対して、僕たちはどのように考えるべきなのだろうか。
「本質をつかむ思考法」という本に、上記のように正解のない問いに対しての考え方が書かれていたので紹介したい。
視点を変える
どんな物事にも核となる部分が必ず存在している。
問題にも必ず核となる部分が存在していて、その核となる部分を解決することが問題解決の一番重要なことだ。
問題解決の基本プロセスで一番重要なのは問題を正しく定義することだ。
問題が違えば解決策も異なる。
つまり問題を間違って定義してしまうと解決策も間違ったものになってしまう。
そして結局何も解決されないという結果になってしまうからだ。
via:問題解決5つの基本プロセス – マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書 大嶋祥誉著
核となる部分をつかむには、視点を変える必要がある。
問題の核となる部分をつかむには、自分の視点だけでなくもっと多面的な視点が必要なのだ。
人間関係の問題には相手の視点が必要になるし、環境問題には人間だけじゃなく自然や動物たちの視点も必要になる。
正解のない問いを考えるには自分からの視点だけじゃダメなのである。
あらゆるものを疑う
常識は作られるものだから常識そのものを疑う必要がある。
民主主義や多数決もそうだ。多くの人が賛成しているからといってそれが必ずしも正解とは限らない。
僕たち人間がもっている固定概念や常識というものは非常にやっかいだ。
時代や場所が変われば常識は変わるからだ。
年功序列の終身雇用が当たり前とされてきた時代には、一生を一つの会社で勤め上げることが普通のことだった。
大卒の給料を2倍にするには同じ会社で長く勤めるだけでよかった。
だが今はどうだろう。
何年経っても給料は上がらないかも知れないし、長年勤めていた会社が急になくなってしまうことだってありえる時代だ。
だからありとあらゆるものを疑うことも必要なのである。
考え続ける
正解のない問いはすぐに答えはでないだろう。
だから考え続ける必要がある。
この時、「何のために」考えるのかを意識して主体的に考えるようにする。
何のために考え、その結果どうしたいのか(どうなりたいのか)を主体的に考えることで、成果は大きく変わる。
まとめ
自分の抱えている問題を一つでも多く、少しでも良い方向に解決したい。
そういう気持ちで本書を手に取ってみた。
視点を変え、あらゆるものを疑い、考え続ける。
言われてみれば当たり前のことに感じるが、自分にそれができているのかというとあやしい部分もある。
本書を読んでそういうことに気づけてすごくよかった。
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