人は皆、大小問わず様々な問題を抱えて生きている。問題を抱えていない人などいないだろう。
僕たちが抱えている問題を解決するための手法が紹介されているのが「マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書」だ。
本書の中から問題解決に役立つ5つの基本プロセスを紹介したい。
問題解決5つの基本プロセス
1.問題定義
問題解決の基本プロセスで一番重要なのは問題を正しく定義することだ。
問題が違えば解決策も異なる。
つまり問題を間違って定義してしまうと解決策も間違ったものになってしまう。
そして結局何も解決されないという結果になってしまうからだ。
そもそもの問題は何なのか、複雑に絡まった問題も辿れば真の問題が見えてくるはずだ。
その真の問題こそが解決すべき最重要課題なのである。
問題を定義する上で重要なのは事実ベースで問題を整理し定義するということである。
問題を整理していくときにはモレやダブりがないようにすることも大切だ。
2.情報収集
情報収集では間違った情報に注意しなければならない。
情報には必ず元となる原典がある。
情報は伝わっていく過程で加工された情報に変わってしまう可能性がある。
だから情報収集では原典を当たることが大切だ。
それと同時に、原典自体が自分の情報収集の目的が達成されるような情報であるかどうかにも注意する必要がある。
3.仮説を立てる
解決すべき最重要課題に対して、仮説を立てていく。
それが本当に解決すべき最重要課題なのか、言い換えると最も本質的で解決のインパクトがありそうな課題なのかを検証するところからスタートする。
4.立てた仮説を検証する
最重要課題から導き出される要素について、仮説が正しいかどうかを検証していく。
正しいかどうかは「YES or NO」で答えを出さなければならない。
5.解決策を考え実行する
仮説を検証した結果、全ての要素が「YES」だった場合にその仮説を解決策として実行していくことになる。
解決策を打つときには次のような思考法がある。
空が曇ってきた(事実)、雨が降りそうだ(事実が意味するもの)、傘を持って出かける(やるべき解決策)。
このように現状の事実を確認し、その事実にはどのような意味があるのか、その結果何をすべきなのかという3つの視点をベースに思考することが大切だ。
問題解決のあるべき姿
問題解決のあるべき姿というのは現状から発想するのではなく、こうありたいという理想像から発想をスタートさせることだ。
なぜなら問題というのは理想としていたことがうまくいっていないことがために起こるからだ。
理想と現実のギャップこそが本来解決すべき問題なのである。
まとめ
マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書に書かれている事例を見るとビジネス寄りの内容となっている。
だが問題というのは、ビジネスだけでなく僕たち個人個人にも沢山起こっていることだ。
だからこの問題解決の手法自体はビジネスだけでなく個人的な問題解決にも役に立つことだろう。
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本書には今回紹介した問題解決のプロセスに沿って使える手法・フレームワークについても紹介されています。
ビジネスパーソンだけでなく個人にもおすすめの1冊です!
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