こたらの日記

作業に集中したい人のための本、ポモドーロテクニック入門

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ポモドーロテクニックを始めてから、自分のやっていることが可視化されて、なんとなく思っていたことと現実のギャップを知ることができるようになりました。

1日のうちで集中して仕事できているのが午前中だけだったり、週末を控えた金曜日には他の平日と比べると集中できる時間が少なかったり。 なんとなく感じていたことが事実として記録されると、その状況にどう対処するのか(もしくは対処しないのか)を考えられるようになりました。

効果的なポモドーロテクニックの使い方

ポモドーロテクニック入門」を読んでみて一番良かったのは、ポモドーロを作業見積もりと作業記録に使う考え方を知れたことでした。

1つの作業をポモドーロ単位(1ポモドーロ=25分)で分解して、何ポモドーロ必要か見積もり作業をトラッキングして、1日の終りに振り返ります。 こうすることで、自分が1日に何ポモドーロこなせるのかというのが次第にわかるようになってきます。

「25分間タスクを実行して、5分間休憩する」ことがインパクトがあって説明しやすいので、この部分が特に記憶に残りやすいのだと思いますが、ポモドーロテクニックの真髄は全てのタスクを25分という粒度に揃えて見積もりして、作業後にそれを振り返るということだと感じました。

ポモドーロテクニックを使った1日

1日は計画から始まる

1日の始めにその日の計画を立てます。 25分単位のまとまりで1つのタスクに何回ポモドーロを実行すればいいか、見積もりをして「今日のリスト」を作ります。 日中は「今日のリスト」をもとにタスクを行います。

日中はとにかく記録を残す

ポモドーロの途中で割り込みがあった場合には、内部割り込み・外部割り込みというカタチで割り込みを記録していきます。 作業中の割り込みを作業中に記録しておくことで、1日の終わりに振り返る時に役立ちます。 記録として残すのは、内部割り込み・外部割り込みの他に、計画外だけど今日やらなきゃいけないことと、今日はやらなくてもいい計画外のタスクなどがあります。

中断してしまったポモドーロは、仕切り直しで小休憩を挟んでから次のポモドーロを開始します。 25分間の集中を何回できたか1回なら1ポモドーロというようにカウントしていくのですが、25分間集中できなかった時は1ポモドーロとはカウントしません。 本当に集中した25分間が1日に何回あったかを記録します。

できたこともできなかったことも記録することで、どうやればできるようになっていくかを自ら客観的に考えられるようになります。

1日は振り返りで終わる

1日の終わりには、作業中に残した割り込みのメモや見積もりと実績の誤差を振り返ります。

例えば、計画外だけど今日やらなきゃいけないことが沢山でてきてしまっていたら、それは計画力が足りていないことになりますし、 3回の見積もりで終わらせる予定がまだ半分も終わっていなかったとしたら、見積もり力が足りていないことになります。

何が原因で集中が途切れてしまったのか、記録として残しておき次に活かす ことこそが、ポモドーロテクニックの重要な部分なのではないかと感じました。

振り返りの時にはタスクの見積もりと計画のずれも確認します。 この集中力と計画力というそれぞれ別のものを切り離して考える考え方は、とても参考になりました。

本を読んでから

これまでは「ポモドーロテクニック」については、ネットの記事や他の本で紹介されているのを読んで知っている程度で、原著となる「ポモドーロテクニック入門」は読んだことはありませんでした。 「ポモドーロテクニック入門」を読んでから、ポモドーロテクニックを3週間ほど実践しています。

この3週間で午前の方が午後よりもポモドーロ数が多かったり、金曜日はポモドーロ数が少なかったりすることが、客観的な記録としてわかるようになりました。 また、全体を俯瞰しながら考える必要のある作業と、具体的に手を動かす作業では集中のしやすい時間帯が違うこともわかってきました。

なぜそうなのかはわかりませんが記録を見ると一目瞭然なので、記録を元に効率よく過ごすために1日のやることリストを並べ替えるようになりました。

ポモドーロテクニック入門」を読んでみたら、なんとなく知っていたことがより明確になって、またあまり紹介されていないポモドーロテクニックの考え方も知ることができて、もっと早く読んでおけば良かったなという気持ちになりました。

よく言われることですが、一次情報、原典を知ることの大切さが身にしみます。

まとめ

ポモドーロテクニック入門」を読んでみて、ポモドーロテクニックは集中力と計画力を鍛えていくのにとても良い手法だということがわかりました。

「やりたいことがあるのに時間がなくてできない」という時間管理やタスク管理に課題を持つ人にオススメの一冊です。