僕たちは病院で貰う薬のことをどれだけ知っているでしょうか。
「ガスター、ロキソニンは何か?」と聞かれれば、それが薬であることくらいはわかります。
でも「スタチン、ピボキシル、フルイトランは何か?」と聞かれても、それが薬の名前であることすらわかりません。
自分の飲んでる薬の名前すらわからないこともあります。
「こういう薬が効くので処方しておきますね」というのはなんとなく聞いていても、「最悪の場合こういう副作用が起こります」というのはなかなか聞きません。
薬には症状を和らげる反面、副作用という問題があります。
その副作用を軽視することの危険性を指摘しているのが「絶対に、医者に殺されない47の心得」という本です。
聞いたこともない薬の名前や成分名が沢山書かれていて、読んでいて分かりづらい部分も多かったです。
この本の終わりに想定読者として、「患者」と「医療者」の2通りを挙げていますが、どちらかというと「医療者」向けの部分が多いのかなという印象です。
「医療者」ではない僕からすると、わからない言葉が多すぎて読んでいてもピンとこないというのが正直なところでした。
ただし全部がそういうわけではなくて、風邪を扱った部分なんかは身近に感じやすかったです。
風邪をひいた時の対処法
あなたは風邪をひいた時どういう対処をしていますか?
風邪薬を飲むこともありますよね。
本書にはこう書かれていました。
風邪そのものを治す薬は存在しません。
絶対に、医者に殺されない47の心得 - P.73
熱や鼻水、くしゃみといった症状を抑えるだけで風邪そのものを治す薬はないんだそうです。
じゃあ風邪をひいたらどうするか。答えは簡単です。
家でゆっくり寝るのです。
著者は風邪で病院に行っても長時間待たされるだけでメリットは少ないとも言います。
新薬には気をつける
新薬について書いてある部分も気になったのでご紹介。
「今までに治せなかった病気が新薬で治る!」
そんなポスターをどこかで見たことがあるようなないような。
僕だけかも知れませんが「新しいもの=改良された良いもの」と思ってしまいがち。
新薬に限ってはそうではないそうです。
新薬開発の際は、薬の短期的な効果は調べられますが、長期的な効果や安全性については調べられません。それはあくまでも、発売されてから調査される要件、つまり、新薬はつねに危険が伴うのです。
絶対に、医者に殺されない47の心得 - P.82
新薬には5年10年と使い続けた場合の効果や副作用がわからないというのは納得できます。
絶対に、医者に殺されない47の心得を読んでみて
全体を通して聞き慣れない単語が多く、「医療者」ではない僕からすると読むのが大変だったです。
ただ、薬にはあまり気にされない副作用やデメリットの部分があり、そこをもっと注意すべきだということはわかりました。