メモと記録ってどう違うの?
「メモと記録だけでストレスフリーな毎日を続ける仕事術」というタイトルを見て思い浮かんだ言葉がこれだ。
本書を読み進めていくとこれがわかるようになってくる。
メモをするというのは自分の感情だったり頭の中に思い浮かんだことを書き留めておくことで、記録をするというのは作業の内容とか時間のような事実を書き留めておくことだ。
本書の内容はメモと記録を使い分けるというよりも、うまく融合させていくというやり方である。
メモだけだと「どんな時に書いたのか」というのが抜けてしまうし、記録だけだと「その時どんなことを思ったのか」というのが抜けてしまう。
この双方を融合させて、「どんなことをしている時にどんなことを思ったのか」ということがわかるようにする。
これこそがストレスフリーな毎日を過ごすための仕事術なのだ。
メモと記録でPDCAを回す
PDCAというのはPlan、Do、Check、Actionの頭文字で作った言葉で、計画を立て(Plan)実行し(Do)、実行結果をチェック(Check)し改善する(Action)ことを意味する。
改善したらまた計画を立て、より良いものを作っていく。
この流れがPDCAサイクルと言われているものだ。
計画や実行段階ではその事柄を記録しておくことは多い、というかほぼ絶対行うことだろう。
実行した時の気づきをメモとして残しておけば、あとでチェック・改善する時にそのメモはとても重要なものとなる。
でも気づきをメモするという行為は忘れがちではないだろうか。
メモと記録を私生活にも活用する
1年に1回しかやらない年賀状作成のような、「次やるまでの間隔は長いけど必ずやること」にはメモと記録が大いに役に立つ。
年賀状じゃなくても、実家へ帰省することだとか旅行だとか、頻度は高くないけど半年とか1年とか数年ごとに繰り返す何かがきっとあるはずだ。
そんなことこそ作業記録を取って、作業中の気づきをメモしておくといざ次にやる時にとっても役に立つ。
例えば旅行なら
- 飛行機・新幹線を予約する
- 持っていくモノを揃える
- 荷造りをする
というのが作業記録で、
- 進行方向を向いて右側の席は富士山が見れてよかった
- 半袖だけじゃ寒かった
- 爪切りは持っていったけど使わなかった
というのが気づきだ。
気づきを将来の自分に伝えることは、思っている以上に効果が大きい。
気づきを作業記録に活かすことで、次からは薄手の長袖を持っていこうとか3泊の旅行じゃ爪切りはいらないという風に改善に繋げらるわけだ。
メモと記録だけでストレスフリーな毎日を続ける仕事術を読んでみて
メモと記録をするのにうってつけなツールはあげればきりがないほど沢山ある。
しかしそんなツールがなくても、紙とペンさえあればできるのがメモと記録だ。
ツールが変わっても根本は変わらないと思うものが2つあります。それは「行動内容と時間を記録する」ことと、「頭に浮かんだことをメモにする」ことです。
メモと記録だけでストレスフリーな毎日を続ける仕事術[Kindle版]
行動記録を取ろうとかチェックリストを作ろうという、仕事術やストレスフリーを謳う本は沢山ある。
それらの多くの本と今回紹介した「メモと記録だけでストレスフリーな毎日を続ける仕事術」が違うのは、「作ったリスト(記録)にメモを加えるて自分だけのリストに作り変えよう」という著者の気持ちが表れていることだ。
行動記録はとってるのになかなか思い通りにうまくいかないという人は是非読んでみて欲しい。
オススメです!